COLUMN 01 — KAGAWA
高松・香川で
建築の仕事をするということ
香川県高松市・さぬき市 / 河添建築事務所 / 2026.04
なぜ、高松・香川で建築の仕事をするのか
「香川で建築の求人を探している」というとき、多くの人が感じる不安がある。求人数が少ない、東京と比べてプロジェクトが地味、キャリアの幅が狭まるのではないか——そういった懸念だ。
しかし、実際に高松市・香川県で建築設計の仕事をしてみると、その印象は大きく変わる。瀬戸内の土地が持つ文脈の深さ、住宅1棟ひとつひとつに向き合う密度、そしてスタッフ1人がプロジェクトに関われる範囲の広さ——これらは、大規模事務所や都市部の環境では得にくいものだ。
河添建築事務所は、香川県高松市・さぬき市を主たる拠点とする一級建築士事務所として、住宅・集合住宅・リノベーション・店舗など幅広いプロジェクトを手がけている。高松での設計業務は、「香川県内の建築を担う」という以上の意味を持っている。
瀬戸内の風土と建築設計
高松市・香川県の建築を設計する上で、最も重要なのは「土地を読む力」だ。
瀬戸内海・島・讃岐平野が織りなす景観は、東京の都市文脈とはまったく異なる。海からの風、山の稜線、農地と住宅の境界、石積みの塀——香川の土地には、何百年もかけて積み上げられた固有の文脈がある。
設計事務所のスタッフとして高松で働くことは、この文脈の読み方を身につけることでもある。「なぜこの形か」「なぜこの素材か」「この土地で建築が果たすべき役割は何か」——そういった問いに向き合い続けることが、高松・香川の設計事務所で働くことの核心だ。
また、瀬戸内国際芸術祭や直島・豊島・女木島などの建築群は、世界的な建築家たちが瀬戸内の土地と向き合った結果でもある。こうした建築資産が近くにある環境は、設計スタッフの感度を磨く上でも大きな意味を持つ。
高松・香川での生活環境と生活コスト
建築の仕事を選ぶとき、「生活できるか」は切実な問題だ。
高松市の生活コストは東京と比べて大幅に低い。家賃は1LDKで4〜6万円程度(東京の半額以下)。食費も、讃岐うどん・瀬戸内の鮮魚・地場野菜など、質が高く安価な食材が豊富だ。
車があれば、高松市内はもちろん、琴電(高松琴平電気鉄道)沿線や鳴門・観音寺・三豊など香川全域にアクセスできる。週末には瀬戸内海の島々へフェリーで渡ることもできる。
東京で建築の仕事をしながら生活費に追われる状況と比べて、高松では「建築に使えるお金と時間」が相対的に増える。書籍・展覧会・勉強会・設計道具への投資ができる余裕は、スタッフの成長にとって無視できない要素だ。
移住・Uターン・Iターンを検討している方にとっても、高松市は選択肢として十分に検討する価値がある。
小規模事務所で深く関われる設計経験
高松・香川の建築設計事務所における求人の特徴の一つは、「1人が深く関われる」ことだ。
大手設計事務所では、スタッフが担当するのは全体のごく一部——特定のCAD作業、特定のフェーズ——になりがちだ。一方、小規模事務所では、1人のスタッフがプロジェクトの最初から最後まで関わることができる。基本設計・実施設計・確認申請・現場監理まで、建築ができていく全プロセスを体験できる。
河添建築事務所では、意匠設計・CADオペレーター・設計アシスタントいずれのポジションでも、プロジェクトの流れ全体を見渡せる環境で働くことができる。それは、高松・香川という地規模の市場だからこそ実現できる環境でもある。
香川・高松の建築現場の特徴——素材と職人
香川・高松の建築設計で特筆すべきは、地域の素材と職人との距離の近さだ。
讃岐の石(庵治石・青木石)、地域の木材、漆喰左官——香川には固有の建築素材が存在する。設計事務所のスタッフとして働くとき、これらの素材を実際に選び、職人と一緒にディテールを詰める経験ができる。大都市圏の設計事務所では、素材はカタログから選ぶことが多いが、香川では素材の産地・加工場を訪問することも珍しくない。
また、地元の工務店・大工との連携も高松の建築の特徴だ。設計図面の意図が工務店に伝わる距離感、現場での判断を一緒に行える関係性——これは、都市部の大規模建設では失われがちな、建築本来の醍醐味でもある。
設計の仕事を通じて、素材・職人・施主・土地を一括して理解する経験は、香川という場所だからこそ積めるものだ。
香川・高松での建築士資格取得
建築の仕事をしながら、二級建築士・一級建築士を目指す方も多い。香川・高松での資格取得環境について触れておきたい。
高松市内にはいくつかの建築士受験対策スクールがある。また、公益財団法人建築技術教育普及センターの試験会場も四国に設けられており、受験のために島外へ出る必要はない。
河添建築事務所では、在籍中の二級建築士・一級建築士受験を積極的にサポートしている。受験費用の補助・学習時間の確保・実務経験の証明——これらを通じて、資格取得と実務の両立を支援する体制がある。
資格がなくても応募は歓迎しているが、「いつか取りたい」という方こそ、実務を積みながら目指せる環境を選ぶことが重要だ。
移住・Uターン・Iターンで香川へ——支援制度と現実
「香川に移住して建築の仕事をしたい」という問い合わせを、毎年複数いただく。移住を伴う転職・就職についての現実を書いておく。
【移住支援制度】香川県・高松市には移住者向けの補助金制度がある。UIJターン就業・創業補助金として、東京23区在住または通勤者が香川へ移住就職する場合、単身最大60万円・世帯最大100万円の補助を受けられる場合がある(条件あり)。詳細は香川県の移住・定住支援サイト「オリーブシップ」を参照のこと。
【住居について】高松市内の賃貸は、1LDKで4〜6万円、2LDKで6〜9万円程度。交通の便の良い瓦町・片原町・栗林エリアも手頃な物件が多い。車があればさぬき市・丸亀・坂出方面も生活圏に入る。
【面談はオンライン可】県外から応募する方の面談は、オンライン(Zoom)でも実施できる。入社前に高松を訪問したい場合のアテンドも相談できる。移住を検討しているなら、まず話してみることを勧める。
高松スタジオ・さぬき市本社について
河添建築事務所には、香川県内に2つの拠点がある。
【高松スタジオ】高松市塩上町1-2-26 入江ビル3F。琴電瓦町駅から徒歩5分。高松市内の設計業務を主に担当する都市型スタジオ。周辺には高松丸亀町商店街・中央公園があり、ランチの選択肢も豊富。
【さぬき市本社】さぬき市内に位置する本社事務所。住宅・農家改修・地域施設など、里山寄りのプロジェクトを多く手がける。車通勤が基本。
採用は主に高松スタジオ配属を想定しているが、プロジェクトによってさぬき市本社での業務も発生する。両拠点の距離は車で30〜40分程度。
香川・高松で建築の求人を探している方へ
河添建築事務所では、香川県高松市・さぬき市を拠点として、建築設計スタッフ(意匠設計・CADオペレーター・設計アシスタント・模型製作)を募集している。
経験・資格は問わない。「建築に向き合いたい」という意志があれば、未経験・第二新卒・他業種からの転職も歓迎する。高松市内在住の方はもちろん、移住・Uターンを検討している方のエントリーも歓迎だ。
高松・香川での建築の仕事に興味がある方は、まず採用エントリーフォームからご連絡を。面談(高松スタジオ対面またはオンライン)の中で、詳しく話しましょう。
よくある質問
Q. 高松・香川に移住して建築の仕事はありますか?
はい、あります。河添建築事務所は香川県高松市・さぬき市を拠点とする設計事務所で、住宅・リノベーション・店舗など幅広い案件があります。移住・Uターン・Iターンの方も積極的に採用しており、就業開始時期や住まい探しについても相談できます。
Q. 香川・高松の建築業界の求人状況はどうですか?
東京・大阪と比べると求人数は少ないですが、その分1社あたりの採用人数が限られており、スタッフ1人あたりの関与度が高いのが特徴です。意匠設計・CADオペレーター・設計アシスタントの求人は地道にありますが、積極的に情報を集める必要があります。
Q. 高松での生活費・住居費はどのくらいですか?
高松市の家賃相場は1LDKで4〜6万円程度(東京の半分以下)。食費も瀬戸内の海産物・讃岐うどんなど質が高く安価。車があれば生活圏が大きく広がります。東京より生活コストを抑えながら、建築への投資(書籍・展覧会・勉強会)に使える余裕ができます。
未経験でも話を聞きます。
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