カフェ&オープンキッチン(1階)
街と施設の“境界面”。1階はカフェ&オープンキッチンに転じ、匂い・音・人の流れをまちにそっと返します。天井・梁・柱は現し塗装で払い出した高さを活かし、白を基調にした、光が通り抜けるようなホール。ここは、朝は通勤のショートカットになり、午後は誰かの立ち止まる場所になる、施設の顔です。
Renovation proposal
かつてラインのなかに閉じていた生産棟を、街に面して呼吸する「公開の器」へと組み替える──そんな大胆なプロポーザルです。朝は焙煎の香りと足音が混ざり、昼は展示と会議、夕方からはノートパソコンと杯が同じ屋根の下に並ぶ。単に床面積を転用するのではなく、時間帯ごとに表情を変える「重なり」を設計し、地域の誰かの通り道と、誰かの居場所を、同じ建物のなかで両立させます。
閉ざされていた生産棟の向こう側に、人の通り抜けと、まちの営みを。
工場生産施設を、カフェ・イベントスペース・コワーキングを備えた「地域に開放されたコミュニティ拠点」へ転用するリノベーション・プロポーザルです。用途転換の骨格は、通り抜けと滞留を両立させる“重なり”にあり、各階がそれぞれ違う時間帯のにぎわいを生むよう計画しています。
外壁の補修・再塗装、1階のガラスファサード化、上部階の再プログラムまで、一連の操作として設計。既存の骨組み・部材のよさを最大限活かし、付加されるエネルギーと廃棄物を抑えた、環境にも手の届く再編をめざしています。
図面に加え、建築・CGパース・ウォークスルー映像で、BEFOREとAFTERの体験を揃えてお見せできます。同種の拠点づくり・リノベーションの相談はこちら
街と施設の“境界面”。1階はカフェ&オープンキッチンに転じ、匂い・音・人の流れをまちにそっと返します。天井・梁・柱は現し塗装で払い出した高さを活かし、白を基調にした、光が通り抜けるようなホール。ここは、朝は通勤のショートカットになり、午後は誰かの立ち止まる場所になる、施設の顔です。
上の階では、1階のざわめきを背景に、展示や講演、小さなマルシェまで受け止める、緩い箱を狙いました。1階カフェと動線でつながるゾーニングとし、白と素材の陰影だけで、展示物が主役に立てる面を残しています。
屋上寄りの静けさ。3階はコワーキングとして、会議用センターテーブルと、窓際のロングカウンターを併立。深い出窓の縁に腰を掛ければ、1階のざわめきは遠く、集中は近く。働き方のレイヤーが、階をまたいで揃うイメージです。
大枠は「外装でまちに顔を見せる/内装で各階のプログラムを組み替える」の二段構え。足元の配管ルートから煙突の抜けまで、既存設備の再利用と、新たに要する設備容量のバランスを図りながら、次のように整理しています。
既存外壁のひび割れ補修・高圧洗浄・再塗装により、防水性と意匠のベースを整えます。色は、周辺の工場屋根や歩道の彩度に合わせた、落ち着いた中間色域を想定。
1階の主要面はガラスファサード化し、カフェの奥行と街路のウエストラインを視覚的に接続。付属小屋も同様に透明性を高め、蔵のような奥行きを歩行者に見せます。
荷捌きの残る動線と、歩行者導線を分離しつつ、テラス席の屋根勾配と植栽で、道路からの見え方に厚みを付けます。夜間照明は、路面の安全と、建物のシルエットが潰れない配光に。
1階はカフェ/オープンキッチン、2階はイベント・会議、3階はコワーキング。厨房の排熱・排気と客席のエアコンゾーンを分離し、臭気と騒音のクロストークを抑えます。
階段室は手すりの補強と床材の耐滑性を確保しつつ、壁は補修のうえ塗装で均し、各階ランディングに小さな腰掛けと掲示の余白を確保。迷子にならない視線誘導を優先します。
イベント二階は可動間仕切と耐荷重床、コワーキング三階は書斎のような反射光と、会議のための適度な吸音。いずれも、白を基調にしながら、床材の触感だけを階で変え、空間識別を補助します。
最も大きな印象を変えるのは、1階の“開口の表情”。歩道から、誰のための建物かが一目で分かるように、ガラス面と既存外壁のリズムを再編。夜は内側の灯りが、道路にやわらかい塊として落ちるイメージです。
Before
After
1階外壁はガラス面を拡大幅にし、内部のにぎわいと動線がまち側へ視覚的に抜けます。既存外壁面は、部材の寿命を活かす補修と再塗装で、新規と既存のバランスを取っています。
奥行きのある外構には、深い屋根下の外部テラスを仕込み、1階カフェの席域を外へ拡げています。テラス席は、歩道との段差を緩やかな踏段でつなぎ、ベンチと植栽で「ふらっと腰掛けられる縁側」のような停留を意図。2階のイベント室もテラスと一体の運用を想定し、屋上回りまで含め、施設が一度に人を飲み込んでも、滞在の場所が分散する導線です。雨天時は屋根下を回遊する動線を残し、イベント搬入用の小型クレーン設置位置も図面上で仮押さえしています。
改修前の工場スケールのフロアを、キッチンと客席の距離感が心地よい、“レストレイン(抑え)の効いた”ホールに。梁と柱のリズムはそのまま、床と壁面の白で均して、来た人の顔の色が映える面に。
Before

After

2階は、展示や講演、ワークショップの“囲い”に。1階のざわめきを遠ざけつつ、下の動きを感じる高さ。荷物の搬入導線と照度の揃いを優先し、可動什器で用途が切り替わる前提の、シンプルな白い箱に。
Before

After

最上階は、会話と作業声が層の上に乗る場所。センターテーブルは短時間の打ち合わせ、窓際ロングは没入。どちらの席からも、街路樹の先まで視界を抜け、長居しても心が曇りにくい配置です。
Before

After

図面と静止画のあいだを埋めるのは、光の動きと距離感。下の映像は、拠点の雰囲気と動線のイメージを、一続きの体験として辿れるウォークスルー(サンプル)です。
実案件では、レンズ高さ・カット割り・色調(カラーグレーディング)に加え、用途に合わせ15秒・60秒・本編の三層編集、ナレーションと字幕の有無、テロップ差し替えまで対応可能です。図面レビューと併用することで、抽象度の違うステークホルダのあいだでも、同じ「通り抜け体験」を共有し、合意形成のラグを大きく縮められます。自治体の事前協議、テナント説明、社内稟議、地域説明会──それぞれに最適化した尺を揃えたパッケージ納品も可能です。
Next step
用途転換のたたき台から、採択用の図面・算定・外観模型・プレゼン動画の一式まで。事業者が未確定の段階でも、周辺の文脈を汲んだストーリーで伴走します。下記より、同種施設のプロポーザル・事業化支援・設計/監理の相談を承ります。
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