シテ島の中に、あの礼拝堂は隠れている。
パレ・ド・ジュスティスの中庭を抜けると、細く高い石の建物が現れた。外観はそれほど大きくない。塔尖と薔薇窓。
下層の礼拝堂を通り抜けた。
低い天井。暗い。装飾はあるが、光は控えめだ。
続いて上層に上る。
上層の扉を開けた瞬間、別の世界に入った。
壁がない。壁があるべき場所に、すべてステンドグラスがある。床から天井まで、色ガラスの格子が続いている。光が色を持って部屋を満たしている。
1248年、パリ。
なぜこの空間が生まれたのか。
ルイ9世は聖遺物——キリストの茨の冠——を保管する礼拝堂を必要としていた。その器として、石を最小限にまで削り、開口をできる限り大きくした。構造を骨だけにして、残りをすべて光に渡した。
近代建築よりもずっと前に、「壁を消す」という問いを解いた空間がここにあった。
次に来る人は、どこに立てばいいか迷う。
どこも光がある。ステンドグラスの色が変わり続ける。時間帯によって、空間の色が変わる。
建築が、光の器になり切っているとはどういうことか。サント・シャペルを見るまで、正確には理解していなかった気がする。
